直子の部屋

笑ったり泣いたり踊ったり暴れたり推し事したり。

自由研究

静岡の伝統芸能と演芸:昭和38年の演芸プログラムから見る歴史のひとこま

静岡の芸能史を知りたくなって 先日、国立劇場の図書閲覧室へ行って、「静岡県芸能史」を読み、静岡県内の伝統芸能について興味深い情報を得ました。徳川家康と能楽の縁が深く、『駿国雑志』にも関連する記録が多く残っていたそうです。また、歌舞伎について…

慶喜公ゆかりの地を小和田哲男先生がご案内 in 静岡

体のあちこちにガタがくるわ、家電が壊れるわと日常が面白いほど壊れております。今一番不便なのが肩まわりの痛み。ちょっとしたことで激痛でキツイ。しばらく続くから対処療法しかできないのもしんどい。湿布かぶれる。着替え一苦労。同じ姿勢でいるのもだ…

静岡・入道館 その3 昭和初期の静岡寄席興行

かつて静岡市内にあった「入道館」での寄席興行のエピソードを六代目三遊亭圓生『寄席切絵図』の中からご紹介。今回は関東大震災を経て昭和に入った頃の静岡興行の話。前回の大正10年の話もよろしければお読みください。 entsunagi705.hatenablog.com 昭和初…

寄席・落語家の100年を知る推薦図書?(個人比)

今回は寄席・落語家の100年資料といえる書籍感想つれづれ。 橘左近『東都噺家系図』 前回六代目圓生若手時代の静岡興行に触れた。entsunagi705.hatenablog.com 一座の多くは当時の若手だからか詳細不明。四代目橘家圓蔵の一門について調べたく橘左近著『東都…

『東京人』+『寄席切絵図』=落語界今昔100年

静岡の寄席話からちょっと脱線して午前中に圓生師匠の『寄席切絵図』の神田の項を読む。東京の「入道館」のことが書かれていたからだ。 entsunagi705.hatenablog.com 神田には白梅亭、立花亭という有名な寄席があったとか。噺家が団体を結する前からの話が書…

圓生が興行していた静岡の寄席「入道館」

久しぶりに静岡の寄席話を。 六代目三遊亭圓生師匠が残している本には寄席や寄席の楽屋話の記憶を残そうという趣向のものがあり生の高座へ足を運ぶのとは別に個人的に大変好み。 その中で先日から時々名前を出していた『寄席切絵図』に静岡の寄席や興行をし…

増田太次郎『引札繪ビラ風俗史』から

最近読んだ本の巻末で興味を持った本を読んでいる。 2冊あって両方とも青蛙房さんの本。 今日はそのうち一冊から。 引札絵ビラ風俗史 (青蛙選書) タイトルに惹かれた通り、頭から30ページでもう楽しい。 「引札」とは今でいうチラシ(配る広告)、「繪(絵)…

ことしも落語にありがとう2023

12月30日は毎年恒例 『三遊亭兼好 噺の会』お手伝いで落語納めでした。 『三遊亭兼好 噺の会』は今回が第10回。 兼好師匠の一番弟子、兼太郎さんが入門されたころに始まってついに今年は前座さんの出番は抽選会のみになりました。 毎年楽しみにされているリ…

1月スケジュール更新&つれづれ

クリスマスが終わってしまいました。 東京かわら版の表紙をサンタ姿で飾った兼好師匠。クリスマスイブも反抗マクラで笑わせてくださった。ようやくサンタから解放されたとホッとされていることでしょう。 本日、東京かわら版1月号到着。新年号の表紙は人間国…

今週末は曳舟「白蛇伝」でクリスマスプリンアラモードを♪

久しぶりに曳舟に行ってきました。 週末営業の喫茶店「白蛇伝」さん 実は推しの兼好師匠も食べに行かれているお店です。 View this post on Instagram A post shared by 白蛇伝 (@hakuja_den) www.instagram.com 今週末12月24日(日)までの限定メニュー「クリ…

鈴ヶ森の鈴、元吉原の元の元

落語でお馴染みの「鈴ヶ森」 処刑場だった場所としても有名ですが鈴ヶ森はなぜ「鈴」なのでしょうか。 調べたことはありませんが前から気にはなっていました。 出かけた近所の図書館で品川の地誌を目にする機会があってその名の由来に面白い説があることを知…

小林清親の浮世絵で見る圓朝が生きた明治時代

entsunagi705.hatenablog.com タイトルと繋がりませんが昨日の続きをつれづれに少し。 川瀬巴水と三遊亭圓生師匠との関係は大田区の学芸員さんのコラムにとてもわかりやすく書かれていたので紹介します。 両者の付き合いがいつ頃から始まったのかは定かでは…

巴水のサンタから高橋お伝で転宅聴きたくなった話

昨日はしゃいで飾り付けたクリスマスコーナーですがやはり東京かわら版12月号はまだ手に取るのでサンタクロースのポストカードに差し替えました。 entsunagi705.hatenablog.com 兼好師匠のサンタと並べたもう一人のサンタは「雪庭のサンタクロース」と呼ばれ…

圓朝が静岡興行した寄席さがし その5 元嫁・お里とニアミスか!?

次第に「寄席さがし」から離れてきた自由研究の続きです。 entsunagi705.hatenablog.com ガイドマップ作りにハマった前回から、ひと月近く開きました。その間は明治・大正・昭和三昧。朝ドラ 「らんまん」を見て、今年で100年の関東大震災の映像を見て昨日は…

圓朝が静岡興行した寄席さがし その4 鉄道で地図沼にハマる

今回も自由研究の続きです。 entsunagi705.hatenablog.com 前回の記事で静岡に滞在した圓朝が見たかもしれない景色を書きました。関係する場所をわかりやすくするため、ガイドマップを作りました。 ガイドマップは、Googleの「マイマップ」を使いました。自…

圓朝が静岡興行した寄席さがし その3 圓朝が見た景色

先日からの自由研究続きです entsunagi705.hatenablog.com いきなり余談ですが、今日は国立演芸場で収録された「笑点」が放送されました。知人に聞いて応募した観覧募集に当選!後にかなり狭き門だったらしいと聞いて国立劇場と落語贔屓としては幸運に恵まれ…

圓朝が静岡興行した寄席さがし その2 愛共亭みつかりました

先日からの自由研究。 entsunagi705.hatenablog.com 実はあれから調査はドラマティックに進みました。10日も立たないうちに愛共亭があった場所を見つけたのです。 思いがけない展開に大興奮!同時に調べるために手をつけた資料から見える明治が想像を超えて…

圓朝が静岡興行した寄席さがし(脱線中)

三遊亭圓朝師匠の静岡興行に帰省してから改めて興味を持っている。 圓朝師匠が山岡鉄舟や井上馨だけでなく渋沢栄一とも縁があり、渋沢氏に同行し静岡で徳川慶喜公に会った記録が残っていると知って興味を持った。静岡に来ていたことがあるのかと。慶喜公の前…

お手本になる何かで気で気を養う

7/6 つれづれ音声入力 ほぼ録って出し実験 落語中毒にさせるもの自分で頭おかしいなぁと思っても、止められない落語集め 部屋が落語のもので溢れている 落語にハマっている人はそんなものなんだろうけれど私なりの理由があるはず 師匠方の仕草や振る舞い言葉…

古地図アプリで江戸の旅。

ふふふ。手に入れてしまった。国立演芸場の記念手ぬぐい。 国立演芸場の緞帳と同じ!富士山! 想像はしてたけど、めっちゃきれいいいい!! ご所望の方、ぜひお早めにお求めください。私も、まだ欲しい(笑)定席に出向かなくては。 初代国立演芸場さよなら…

金翁師匠の国立演芸場開場までの証言インタビュー

国立劇場で落語を聴いてきました。楽しい時間の中に、少しずつ迫ってくる国立劇場閉場のカウントダウン。好きな噺家さんたちがマクラで口にすると、洒落でもなんだか意識してしまいます。 水無月四景(上)国立劇場小劇場兼好師匠 話題と客をもてあそび宮戸川…