直子の部屋

笑ったり泣いたり踊ったり暴れたり推し事したり。

寄席で聴ける圓朝伝を望むのは贅沢かしら

2024年3月中席(11日から20日まで)上野鈴本演芸場の昼席にて主任(トリ)を勤められる三遊亭志う歌師匠。期間限定で「新版 大圓朝一代記」を公開されています。
寄席の高座ではなかなか見ることができない大作ですのでぜひ。

三遊亭志う歌「新版 大圓朝一代記」 - YouTube

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私は以前圓朝祭の高座で拝見しました。今回の動画は新版ということなので更に進化しているのでしょう!当時から圓朝師匠に関心はあったので楽しみに行って大満足の記憶。とはいっても今よりずっと偉人としての知識はなかった。

今では熟読ならぬ熟聴。途中で、思わず書籍の方の「新版 三遊亭円朝」で年表チェックしたりして。客席ではしない動画の楽しみ方だけど、客席だったら嫌な客だな。色気を出して緋縮緬長襦袢をチラつかせる時代と大圓朝と呼ばれる時代の境目と江戸明治の境目をもう一回確認したくなった。

圓朝一代記で王道を聴くと、それにしても同じ圓朝の話でも自由研究のテーマは外伝も外伝だなあと改めて思うのでした。

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志う歌師匠、寄席のトリ宣伝でこの動画を出すということは、まさかこの大圓朝一代記を寄席でかけるのか!?上下に分けるの?続き物にするの?とか妄想したけどそれはないか。寄席のトリで聴くなら大圓朝に成る前の圓朝のしくじり話か政談を一代記よりもやや軽めに聴きたい。粗忽圓朝とかないかな?ないか。
途中に出てくる寄席を降りる話も、昭和の脱退話と結構似ていると思うんだよな。ご本人というより一門の芸人らしさというか。

とはいえ圓朝は今や大圓朝のイメージが大きい。
歌舞伎の如くちょっと名前を変えたりしてもいいからやって欲しい。
個人的希望は差し置いて、志う歌師匠の圓朝モノは今後も楽しみです。