リニューアルを終えた品川歴史館にようやく行ってきました!
品川歴史館は品川区の歴史を学べる展示や資料がある場所です。
品川区内は歴史資料の宝庫なんですが、他の区に比べると自然体というか穏やかなPRというか・・・つまり穴場です(笑)
常設展示室は一般入場料100円、小・中学生50円。区内の小中学生、70歳以上の方、障害のある方は無料。特別展示は別で有料となりますが、常設展示室とは別に、無料で品川の歴史について知ることができる展示や資料室がいくつもありました。
館内は快適ですが、飲食は建物入口を入ってすぐのスペースのみ。日差しが入る時間もあり、この時期涼しいとはいえません。建物の外も日陰になる場所もあまりありません。この暑さですので、大井町駅から歩くなどしていかれる方はご注意ください。
入口受付で入場料を払って常設展示室(1階)に入った所です。展示はルールを守れば撮影OKです。
常設展示室の入口脇にある「しながわ歴史年表」は縄文時代から現代までの歴史年表をタッチパネルで時代を選んで見ることができます。
少し前から年表まとめにハマっているので、テンションいきなり上がりました。
常設展示は縄文時代から近現代まで時計回りにぐるっと見る形式です。
品川歴史館がある場所は大森貝塚公園から近く、敷地も1923(大正12)年の関東大震災後に安田善助氏(安田財閥創始者の安田善次郎氏の甥)の邸宅だった場所。品川歴史館の建設にあたっても古代の集落跡「大井鹿島遺跡」が発見されているのだそうで(!)入口から驚きが続きます。
縄文時代から近現代。時代の幅があって、パネルや出土品の展示が続くと集中力が続かなくなりそうです。そこをワクワクさせてくれるのが模型展示!
うっかりすると写真を撮りまくってしまう位興味をひかれました。
縄文人の貝塚できちゃう暮らし
— 直子 (@Entsunagi705) 2024年7月28日
江戸時代品川宿の景色
幕末の御台場普請の様子
明治の品川停車場
品川歴史館の模型展示エモかった pic.twitter.com/TkIp8w2Dlc
縄文の人達が品川の海で潮干狩りして暮らし、貝塚が出来ていく様子!
八ツ山を背に海に面した宿場町、品川宿!
幕末の危機を乗り越えろ!外国船の侵入を防ぐ品川台場築造の様子
日本で最初に開業した鉄道駅のひとつ品川停車場!
模型展示はそれぞれまたエモさをそれぞれ書きたいです。出土品や関連展示で実感が湧く工夫。好きです。
小学生時代に夏休みの自由研究で静岡の登呂遺跡に通った時も模型にヤられた(魅了された)ことを思い出しました。人の営みを近づいたり俯瞰で見たり物語を想像できるから楽しくなっちゃうんでしょうね。ジオラマ作るのも子供の頃好きだったなあ。
2階にある「展望デッキ」は品川の様々な歴史を映像で見れる「品川歴史絵巻」を見ることができます。スクリーンの下には1階の常設展示室が見えます。
絵巻は次にじっくり見たいです。
2階の「しながわナビ」は、品川区内の地域ごとの歴史や特徴がわかる展示です。展示の下にあるパンフレットスタンドには地域ごとにまとめられたリーフレットも。区内の図書館で読んだ大正時代の地域資料などでみた地名の歴史などもまとめられていました。
区外の方にはマニアな情報ですが、品川という土地柄、演芸でよく知る場所のことなど発見があって楽しめます。
フロアーは品川区の各地域がわかる航空写真になっていました
窓からは庭園の緑が見えました
しながわナビの奥にあるのが「モースコーナー」と「ライブラリー」です。
大森貝塚を発見、調査をしたエドワード・S・モース博士を知ることができるモースコーナーと品川に関する資料が集められたライブラリーは思いがけず圧巻でした。
貸出はできないそうですが、資料を手にすることはできます。資料保管のため夏は温度が高く感じるスペースでしたが、品川にゆかりのある折口信夫全集を見つけて思わず手にしたくなってしまいました。
2階のライブラリーの他にも1階の庭園脇に「ライブラボ」があります。昔の道具の展示があったり、映像ライブラリーの視聴が出来るスペースです。こちらも無料。こちらもまたゆっくりのぞきたい場所です。
書院や茶室は不定期ですが見学できる日があるようです。庭園には水琴窟や遺跡が見れる場所もあるのだとか。暑さをしのげる時に来てみたいです。
その他、絵葉書や図録などのミュージアムグッズも買うことができます。
その気になればいつでも行けると思いながらしばらく伺わなかった品川歴史館。
リニューアルされて快適な空間になり、興味があるものと素敵な景色も揃う場所だと見直したので、時間を見つけてまた伺いたいと思います。