年表まとめのすすめ
去年落語まわりの自由研究をしてから、調べたことや関連することを書き散らしていた。
落語に関すること、寄席に関すること、噺家に関すること、災害や戦争など、当時の大きな出来事と影響したことの範囲が調べて気づくほどに広がるので、調べたバラバラのことを年表形式にまとめている。
完全にひとつにするのは難しい。
なにしろブログを見ればわかる通り、テーマがまるで絞られていない。
かといって大局は時代の参考ぐらいにしか見ていない。
三遊亭圓朝を徳川慶喜公の関係から静岡の寄席のことを調べたかと思えば、桃中軒雲右衛門入道が入ってきたり、末広亭を作った北村銀次郎さんの本を読んで戦後の寄席の様子をさぐったかとおもえば、100年前の関東大震災で一変した東京と寄席を探ってみたり、オフィスエムズのKさんの話から名古屋の大須に飛んだかと思えば、国立演芸場が出来るまでの経緯を調べたりするわけで、テーマではまとめきれない。
けれどもこれを年表にして時系列で並べると、時代と風俗、生まれ故郷の寄席を含めた演芸界が横並びで見えてきて、スッキリする。
落語の年表(一部)
フォーカスしたいところは項目を分けたり、別に詳細版の年表にするのもありだ。
静岡の項目は、落語が行われていた場所を書いていくうちに、まだ中心は落語だけだけれど、人が集まってきた場所がわかってきた。
落語のことだけでなく、人生を振り返る「自分年表」も作ってみた。FPなんかで作るライフプランとかライフイベントとお金のことを書いていく未来の年表ではなく、勤め先や収入面の状況、治療歴、家族との関係(別離など)を項目で分けて書く過去年表だ。
転職を繰り返して精神的にもお金にも余裕があった記憶は薄いので、自己肯定できることは少ないと思っていたが、大変な時期のことは忘れたことが多かった。
けっこう頑張っていたんだねと自分を労える。おすすめだ。
まとめてみよう!と思ったことをまとめると楽しい。
「年表まとめマイブーム」だ。
参考年表は見てわかりやすいものを見つける
先日、雑誌「東京人」で春に特集された『どっぷり落語!落語協会創立100年』に載っている歴代の会長のうち、アレはちょっと解せないと四代目会長について考察されているブログ記事を読んだ。
月刊「東京人」 2024年3月号 特集「どっぷり、落語!落語協会創立100年」 [雑誌]
あまり気にしていない話だったのだけれど、明治から戦後辺りは関心があったて探った時代なので手元の本などあたってみる。落語協会の公式サイトを見てみると、落語協会100年分の沿革が年表形式でまとめられていた。落語と寄席の周辺の様子が添えられているのがわかりやすい。
年表は本でもインターネットでも知りたいことがまとめられているととても参考になる。更に知りたいことと歴史上の大きな出来事を重ねていくと奥行が見えてくる。
年表マイブームも、まとめ始めてみると、会社の沿革から日本や世界の歴史まで、さまざまな年表がネット上にもあることに気づいたことでより面白くなった。
テーマがバラバラの自由研究を国立国会図書館の「史料にみる日本の近代」の年表に照らし合わせたことが始まりだった。
自由研究で手にしてきた書籍、 永井啓夫『新版 三遊亭圓朝』も静岡を調べるきっかけになったのは目についたのは本文の方ではなく巻末の「三遊亭圓朝 年譜」だった。
図書館で地史を読む時も年表は流れがわかり重宝する。
静岡の入道館を調べた時も、国立国会図書館のデジタルコレクションがあったおかげで膨大な静岡の市史の中に発見があった。出来事を端的な一文でまとめられて見やすい。
反対に、わかりやすい年表を作ってみようとすると、まあ手間がかかる。
これまで楽しく興味深く読んできた書籍へのリスペクトが爆上りした。
年表まとめがマイブームからライフワークになりそう
年表を見たり作ったりしてみるようになって、ニュースで話題になる人口推移などの統計データにも関心が向くようになった。官公庁の資料を直接見たりする。
近代から現在までのことがわかると、人口や経済の波はこれから同じようにならないことがわかる。昭和平成を参考にできない。残念ながら親やその上の先輩世代と同じような老後はこない。若者世代とも経済観念や社会観念やスキルが違うのも当然だと思える。いままでどおりってヤバくない?と立ち止まる。
時期的にも一度まとめに入って、今のまま進むのか考える時期なのだろう。
落語演芸のことから入って、近代から現代の歴史の流れを年表や自由研究で追ってみたら、戦争を経験した祖父母世代とその子供の親世代の影響が大きいことを思い知ることになった。戦争や経済成長にまい進して勝って負けてを見てきた世代の話は、よく聞いて、自分に良いことだけ参考にしたい。ありとあらゆる悪習は手放したい。そういう意味では自分年表に至ったのは納得したりする。
この先も落語や演芸の年表は好きに増殖させていくだろう。仔細もこぼれ落ちないよう一緒にとどめておきたい。これはこれから長く趣味にできそう。
自分年表は、家計簿だとかと一緒に、大事な暮らしの情報になっていきそうだ。特にうつで体を壊してから20年以上経過していたことは驚いた。途中治療がなかったとしても、つきあいが長くなった。年齢が上がって体力も変わってきている。つまり気力が同じように回復しない可能性がある。20代と同じことができないのが一目瞭然な年表は、自分を納得させてくれる。
まとめて楽しく役にも立つというので、「年表まとめマイブーム」はこれからライフワークの一部になりそうな予感。
なにしろ見渡すだけで思い出したりスッキリしたりするのだから。
![月刊「東京人」 2024年3月号 特集「どっぷり、落語!落語協会創立100年」 [雑誌] 月刊「東京人」 2024年3月号 特集「どっぷり、落語!落語協会創立100年」 [雑誌]](https://m.media-amazon.com/images/I/51nsLQRM4oL._SL500_.jpg)