直子の部屋

笑ったり泣いたり踊ったり暴れたり推し事したり。

落語ディーパー! 再び見てみた 圓朝SP&新作SP

昨日はブログをお休みしました。

ドラマみたいな展開の一晩で放心状態。

人に会うことになって出かけた行き帰り。
生き返りと言いたくなるような出来事に遭遇してしまった。
ここまで書いてナイショです。
準備していたものもこの出来事で思い直して出すのをやめました。

 

同じ話題を話したい相手でも
話した後の気分がこんなに違うことがあるのか!
という貴重な経験でした。

人の価値観もそれぞれ。環境もそれぞれ。
話は弾む相手でも、慣れていることと深く付き合いたくなるかは全く別物。

価値観や会話の間が合う人を見つけたら
逃してはいけないなと改めて思いました。

行きと帰りの順番が逆でなくてよかった。


そんなことがあって落ち着こうと(?)
昔録画していたNHKの落語ディーパー!を久しぶりに見ました。

www2.nhk.or.jp

2017年から2019年に放送されていた番組で、俳優の東出昌大さん、春風亭一之輔師匠、柳家わさび師匠、柳亭小痴楽師匠、そして真打が決まったばかりの立川吉笑さんがレギュラー出演する、ひとつの落語を深掘りする番組です。
わさび師匠と小痴楽師匠はレギュラー中に真打昇進が決まりお祝い回もありましたね。

 

適当に選んだものが三遊亭圓朝スペシャル「牡丹燈籠」&新作落語スペシャル。

圓朝の人となりを知ると面白さが違う。
吉笑さんが圓朝全集を読んだことでイメージが変わったと話していて共感する。
ゲストの喬太郎師匠の話にも改めて納得する。

新作スペシャルではレギュラー陣の新作落語についての話、ゲストの昇太師匠をはじめ円丈師匠、喬太郎師匠の今やお馴染みと言っていい新作落語の貴重映像も登場する。

 

一之輔師匠が紹介した桃太郎師匠の「金満家族」は
ナンセンスと桃太郎師匠にじわじわハマった大好きな新作。

しばらく生で聴いてなくて映像でも爆笑できる。

 

放送から4年半程。
新作落語も5~6年前は阻害されていた時代をマクラで話す落語家さんもいた。

放送当時はもう説明は不要で楽しめるようになっていて
今や新作や改作は珍しくもない。

 

ゲスト出演の昇太師匠と喬太郎師匠が
圓朝ものにも新作にも通じる落語の本質を
やや芸談で話してくれているのがうれしい。

 

見えるもの見えないものの面白さ色気怖さ残忍さ
創作にも題材にも台詞にも演者のフラにも
あらゆるところに練りこまれている「落語らしさ」
ただ笑うだけではもったいない落語の魅力

 

聴くうちに感じ取っている言語化できない感覚や感触
座って聴いている間に知らぬ間に刺激されている感覚を
演者さんが笑いもな交えながら言語化してくれるとうれしくなる。

 

「牡丹燈籠」を始めとした圓朝の続き物は
寄席に翌日も人を呼ぶことを考えて作られ
複雑な相関関係が組み込まれ
一席ずつも飽きさせない物語にまとめ
続き物としてもドラマになっている
時代も相まって創成期の新聞に連載される物語としても
人気になり広まっていく魅力を備えていた

 

自由研究をした時呼んだ「圓朝」は
今でいう新作落語を作り出す
圓朝の創作への工夫と創作に繋がる心情が描かれていて引き込まれた。
普段高座を聴くときには考えることのない落語を作る作業。

 

 

現代とは時間の流れが違うものの
落語を生み出す作業そのものも
伝統の一部として引き継がれているのが楽しい。

 

 

落語の話がテレビ放送されるというだけで歓喜して録画して
一度見ただろうにあまり覚えていない映像がたくさんあるので
高座とは別の魅力を楽しむものとしてたまには見返したい。

 

三遊亭圓生師匠が圓朝師匠のひ孫弟子、
円丈師匠は玄孫弟子ということを改めて確認できて
そうなると白鳥師匠が来孫(らいそん)弟子で繋がっている
この4人だけでも師弟の個性が多彩過ぎて
なんともいえない楽しさ。

 

牡丹燈籠通し
新作落語通し

 

なかなか機会にたどり着けないけれど
そんな企画にも行ってみたい

現実的にはスターウォーズみたいに映像で通し視聴かも
と思いながらも1人の現役落語家で聴けるのか知らないぐらい
牡丹燈籠から遠い落語通い

 

むしろ自由研究で知った圓朝作品
「松の操美人の生埋(いきうめ)」を聴きたい
どなたか演られているのだろうか。

 

業平文治漂流奇談・松の操美人の生埋・蝦夷錦古郷の家土産 (円朝全集 第三巻)

業平文治漂流奇談・松の操美人の生埋・蝦夷錦古郷の家土産 (円朝全集 第三巻)

 

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