直子の部屋

笑ったり泣いたり踊ったり暴れたり推し事したり。

続 ヤバい、落語が面白くなくなる。

※この記事は途中から愚痴です。前回とは続いていません。

今日は再開を楽しみにしていた落語会へ行ってきました。
個人的にはお客さんとは別のちょっと特殊な角度でも垣間見ていたので
国立劇場で開催している間に一般のお客さんを入れて開いてくださったのがとてもうれしい。
そしてその日に推し師匠が出るなんて運が良い!

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テレビ局主催の落語会が再開とあってロビーで取材も見かけたり。
お客さんだけでなく関係されている方も待望だったのではないかと思います。

www.tokyo-np.co.jp

収録も行われる会でちょっと特殊な会ですが、どの落語家さんも楽しませてくれてネタ出しもこの会ならでは。
売店十一屋さんで買ったサンドイッチおいしかった。
志んやさんのきんつば明日の楽しみ。
10月いっぱいで改修に入る国立劇場での開催中にもう一度いけたらいいな。


f:id:entsunagi705:20230623231202j:image 開場前に前庭散策

そんなに楽しい時間を過ごせたのに、ここから愚痴です(笑)

勢いに任せてブログに書いてやる!と思ったのですが、
書くころには落ち着いているという。。。
ただ、やるせなかったのでね、書いて成仏させたいと思います。

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少し前にも書いた通り、劇場でお仕事していたことがあります。お仕事で知りえたことは当然書けないのですが、今日のことは元係員だけど客として見たこと。お金払ってみているお客さんとしてもかなり残念だったので書いてみます。
ただ、途中変な分析が入っているのは元職病なのでお楽しみください(笑)


仲入(休憩)中のことでした。

目の前の席に男性が座りました。
休憩前には誰も座っていなかったので、ちょっと違和感があった。

今日の会はコロナ禍辛抱強くご常連に理解してもらって一般客を入れずに開催されていました。再開の今回も申込の組別で両脇一席開けているんだな、とわかる位の配席で、隣が嫌だから移動する必要は感じない。
空いていそうだから好きな位置に移ったのかな?でもお隣の人は戻ってきてないだけなんだよね・・・どうするんだろう。

 

そろそろ休憩も終わる頃、前の列の少し離れた席に人が戻ってきました。
5~6席は空いていたのに明らかに目の前の男性がハラハラし始めた。挙動不審。自分が座っている席に人が来たらどうしよう、と焦っているのかな・・・ぐらいに思っていました。客席入口にきちんと「席の移動はご遠慮ください」と掲げられていましたしね。

ほどなく隣の席に座っていた人も戻ってきました。その方が席につくタイミングで目の前の男性が顔の前にスマートフォンを出した。画面の大きな赤丸に縦2本線のボタンをタップして隣の座席に置きました。

 

え・・・

 

とてもクリアにレコーディング開始の画面が見えてしまいました。


思わず覗き込むとスマートフォンが2台。なぜ、2台そこに出しているの?
反射的に声をかけてしまいました。

 

「え?録音してるんですか?」

 

振り向いた男性はあまり慌てもせず黙っています。しらばっくれてる。


「この席に座ってなかったですよね?」

目を合わせたまま違和感を伝えました。

 

ああ、と反応したけれど伏せたスマートフォンはそのまま。

(騒ぎたくないのに・・・)一瞬躊躇したものの、ギリギリ間に合うかなと席を立って係りの人に伝えに行きました。席番をチェックして。横のお客さんに失礼して跨いで。開演間近だと思ったので走って行って伝えました。でも自分も楽しみたくて来ているので伝えてすぐ席に戻りました。

 

係りの方も迅速に対応してくださいました。私の突飛な行動に慌てたのか、席に戻る時にチラと見ると、男性は慌ててスマホをいじってポケットに入れました。席もひとつ移動していました。

(ただの客ならそこまでしない。できなかったと思います。下手に手を出しすぎても危険だと思うので、むしろ気づかなかったフリができるならその方が安全だと思います。係りの方がどう動いてくださるか知っていたからできたことです。念のため)

 

開演前に座りなおせてホッとしたのも束の間、急に背中から腰がビキビキ痛み出す。お腹も痛い。呼吸を整える。扇子を少し仰いで香りで落ち着かせて。なんとか一息つくと、もう幕が上がるころでした。

 

もうこうなると先日の二の前にならないことに必死。気を取られまい。とにかく挙動を気にしないようにするだけ。案外すぐに気を取り直し、時々また気になる。気になったら「なんでこんなにイライラするのか」を考えたりしながら。心配したほど気にもならず終演まで楽しめました。よかった。師匠方、さすがです。

 

思い出深い劇場です。仲間の仕事の大変さも知っているし、コロナ禍あったことも思い出す。正義感とか職業病とか性格で思い当たる怒りもありすぎる。

 

ただ結局のところ

 

「目の前で気分が悪くなることをするなよ」

 

という苛立ちなんですよ。

 

わざわざ視界に入ってきてやるなよ~

 

この一点。

 

録音もダメだとアナウンスしてる。席を移動するなと書いてある。なのに別の席から目の前に来て今から録音しまーす!注意してくれる?みたいな。声かければ知りませんがなにか?のご様子。違反だと取り締まろうと思ったらもっとやってやれたんだからな!ゴルァ!!という気性になりますがな(笑)

噺しなら多少笑えるキャラになるかもしれないけれど、現実だと腹しか立たないセコな泥棒・・・なぜ私の目の前で(怒)

 

勝手に録音するのがイケないことだろうが、する人はする。注意されたってスリルがあるからやるのでしょう。バレなきゃ珍品の一席が手に入る。自慢できる優越感が持てるとでも思っているのでしょう。失礼ながらオタク気質の人によくある視野が狭くなる現象。自分もオタク気質ややあるからよくわかる。でもやる人とやらない人の線ははっきりあります。

 

無事終演。さて、帰り支度を・・・とロビーに出るとと足がガクガクする。
劇場の外に出てベンチでしばらく休む。
やっぱりビキビキ痛んだのは急な緊張感だった模様。

 

反射的に声をかけてトラブルにならなくてよかった。さけんだりわめいたり力づくなんて羽目になったら目も当てられない。あの男性が私の目の前でさえやらなければ・・・ク●!要らぬ疲れ。でも見逃したままもしんどかっただろうな。


花魁師匠に会いに来たのに玉代返せ!って首っ玉つかまえたいところだけど、あのしらばっくれた顔。ごめんなさいできない大人の面倒は見きれない。いろんな人がいる。でもあの場を準備している人達の仕事は増やさないでほしい。あ、増やしたのは私か。

 

低調な時はつくづくこういうことが起こる。集まってくるようにさえ感じる。けれどいまはそういう時期。もうすこし過ぎるのを待とう。苛立つことをサラサラ流せるようになりたい。でもモヤモヤする。夜風よもっと吹け!

 

モヤモヤしながら駅に向かって劇場裏を通る。楽屋口で白酒師匠の良い声が。ご主催と挨拶される声でほのぼのモードに戻れた。おつかれさまです!ありがとうございました!

 

怪我もなくビキビキしてた痛みも回復したし、楽しかった時間も覚えていられた。よかったよかった。おわりよければなんとかよし。

 

※愚痴はここまでです

大劇場側からの国立劇場

大劇場が外国の方々で賑わっていたと思ったらDiscover KABUKIだった様子。明日はもう6月歌舞伎鑑賞教室の千秋楽なんですね。

劇場は楽しみに行く場所であってほしい。どんな方も楽しんで帰ってほしい。
わざわざ不快なことを企まなくてもよくないですか。みんなで集まって楽しい体験をする場は、落語でなくてもけっこうお客さんにかかっていると思っています。