直子の部屋

笑ったり泣いたり踊ったり暴れたり推し事したり。

好楽イズム、良い会だから続いてほしいけど雑感。

好楽イズムに行ってきた。


つぶやいた時点ではすごく良い時間だった。
良かったことは書き足りないくらい。

楽しかった時間の後、帰り道の寒さからか冷静になってくると
トークの発言が思い出される。
別の想いも出てきたので書いてみる。

 

前回より入りが少ないようだった。

OPトークの感じでは

とむさんは初回より焦りはなく

秘密クラブの感じでいっか、となったらしい。

初回の集客状況で突然責任者みたいにさせられた上に、真打名をイジられるとむさん。

自分に責任がない感が演者さんぽいみなさん。

なごやかに始まって、良い会だなぁと思って
続いて欲しいなぁと思うけど
EDトークではいつまで続けるのか?という
楽し気に話してるけど割と内容ネガティブ?な話題に。

とむさんが錦笑亭になるんだから、あと1回で卒業ってことで、みたいになる。
予算があるんだから、という話も出る。

兼好師匠はあと1回でやめたいのかな?という感じ。

とむさんは長く続けるつもりでされてるみたい。

 

良い会だなぁと思った気持ちのひとつは
円楽一門会の寄席では見れない
二ツ目のとむさんもぽん太さんも、
聴き応えある高座を見せてもらえたこと。
兼好師匠、好の助師匠と真打お二人も一門の後輩との会でリラックスしつつ、先を行く兄弟子真打らしい高座が見れて、円楽一門会の中でも多彩な好楽師匠の直弟子達を聴けて、それぞれの見たことない一面が見えたり、年月と進化を目の当たりにできる秘密基地的実験場っぽいところ。

聴いているうちに「落語会」と「勉強会」の違いってなんだろう?と思い浮かんだ。
今日は二ツ目のお二人の高座が噺がより楽しく思えたり没入できたりして、
イメージが塗り替わっていくのがこちらがうれしくなる感じで
何か自分も勉強したくなるような想いにさせてくれた時間があった。
ただとむさんぽん太さんが良かった、というだけでなくて、この会の流れが心地よかったのだと思う。

オープニングトークで好楽師匠、とむさんの真打名イジりで笑うアイスブレイク。
好の助師匠の床屋マクラは共感で笑えた。
兼好が好きで聴きに来て好の助も悪くないがわざわざ別の会に行くほどでもない、見たいな話が挟まっていてこっちの図星で笑わせてくれ、
無精床は「とびこみの出会い」かな?と推理したり。

とむさんはオープニングに繋がるギャル登場のマクラも転宅でも笑わせてくれ
夏に聴いた怪談と違う魅力が見えて武道館見に行きたくなる。

仲入り明けの兼好師匠は新作。大黒鼠は猫が出てきて楽しいのだけど
古典の時より強めの毒舌を歌にのせて入れてくる。

ぽん太さんはどうするのか?…ねずみ穴だ!と思ったところではこの4人のトリのプレッシャーあるのかな?なんて気にしていたけど、売り声がどれも良く響いていいなぁと思った辺りから無理な陽気がない方がトリの心地良さがあるのかもと思わせてくれた。
いろんな方で聴いたねずみ穴より訛り過ぎない、語り口や自然な台詞がぽん太さんの演技力に思えた。

4人の高座が終わった後、再び陽気なトーク
真面目な反省ではない集客トークと宣伝撮影タイム?も追加で良い波に乗せてもらって楽しく終演。

どこまでがおふざけなのか、冗談なのか、わからせないのが玄人なのだろうが、
笑いは楽しいから出ることもあるし、本音を隠すために出すこともあるんだろうな。

 

ここからはより雑感。

演者が集客収支を気にしないで回るならそれに越したことはないけど
寄席の数は減りに減って、プロの噺家の数は歴史上最高数。
お旦、ご贔屓とは今どんな人を指すのだろう。
寄席に落語会にお客さんが戻ってきた、とはいえコロナ前と同じには感じない。

落語会って儲からないものだというイメージがあるけど
噺家さんはギャラをいただく人だから、元のお金を払う人はだれでも問題ないと思う。
個人のポケットマネーだって良いわけで。

逆に自分たちで勉強会、となれば主催だから負うわけで、
集客も収支もギャラも手数も演る以外も全部担当になる。人に振るもありだけど、そこも勉強、といえばそうなる。

好楽イズムはどっちに向かいたい会なのかな。お試しでやってみて終わるのだろうか。
それぞれ身になる何かをイメージしているとしたらなんだろう?
客席が賑わえば楽しいから続けよう、収支も取れてるから大丈夫かな?
そういうラインは真打が背中見せるだけではなかなかわからないところだろうな。

(結局書きつかれた結論)