大仰なタイトルをつけてしまったけれど
ああ今日は良い会だ、と思う時
高座と客席と会場全体に広がる雰囲気がある。
そんな話。
落語とは別に波に興味があるのです。
波動とか循環とか螺旋とか。
波動というと科学的非科学的問わず落語と対極にあるもので出る言葉だけれど
落語の中にふんだんにある緩急、静と動、演者が使い分ける声の大きさ高さ呼吸、客席で起こる反応や笑い声、スピーカーで拡がる音も提灯の灯りだって波動が出ているもので。
そういうと落語に限らずあるものなんだけど、噺しに、演出にある緊張と緩和が客席と調和すると何とも言えない感覚を得られる。
客席全体との調和が見えるように感じられる時は、私自身の感覚や記憶との調和も起こってると感じて幸せだ。
こういう条件が揃った時、と言い切れないグレーがまた好き。
外の要因だけじゃなくて自分のコンディションの影響も大きい。
笑える幸せは演者から来たり自分の中から来たり、企画への心持ちを感じた時、会場の見えない一体感とか落語の土台があって予定調和じゃなく予想外の気づきから来る面白さは自分の受け身次第。
感じたくない見たくないことばかりに気を取られる時は疲れているのかもしれない。
小さな会でも大きな会でも頭だけでなく感じられる心地いい感覚
好きな噺家さんに出逢えばそこから数珠繋ぎのご縁もまた波動のリレーで心地いいからまた足が向かう
言葉の芸の見えない魅力