直子の部屋

笑ったり泣いたり踊ったり暴れたり推し事したり。

現存最古のコミカル志ん生

以前みつけた落語好きのご主人が営むカフェに再び伺った。

 

entsunagi705.hatenablog.com

 

今回は他にもお客さんがいたので
先月行けなかった落語会の話を少しだけしてお暇することに。

 

お会計をして、前回聞けなかった書籍の名前だけ聞いて
さて帰ろうとしたところ
ご主人が突如「これわかるかなあ・・・」となにやらゴソゴソ。

趣味コーナーにあるモニターをつけてしばらくすると
昔の映像が流れ始めた。

なにやら見たことがある女優さん。有名なのに名前が思い出せない。
次はわかる。朝ドラ「ブギウギ」のヒロインモデル、笠置シズ子さんだ。

そして次。知っているイメージより線が細いけれど
間違いなく古今亭志ん生師匠!

これまで見たことがあるものは
ご家族との映像や高座映像。
これがすぐに映画だとはわからなかった。

 

ご主人が見せてくれたのは 映画「銀座カンカン娘」のワンシーン。

聞けばで志ん生師匠は元落語家の役だという。
「替り目」のような展開が入っていて、
その後の一家(一門?)が集まっていたシーンだったらしい。

後から調べると1949年(昭和24年)の映画で
名前が思い出せなかったのは高峰秀子さんだった。
志ん生師匠の役名は「新笑」でそのまま「しんしょう」。

 

前回と違って落語の話をさほどしなかった分
ご主人どうしても見せたかった模様。
お騒がせしたけれどこういうご厚意はありがたい。

 

歌同様に大ヒットした映画作品だそう。
見せてもらったシーンはなかったが、プロモーション映像を見つけた。

銀座カンカン娘PV - YouTube

youtu.be

 

志ん生の落語シーンは

” 現存する映像では最古と言われている ”

とキャプションに書かれている。

 

プロモーション映像は歌うシーン多めだが
わずかに登場する志ん生師匠の疝気の虫稽古?シーンの後半
ドリフのコントセットみたいに壊れて
志ん生師匠がどっちらけポーズになるのが楽しい。
(時代的にニュアンスが伝わらないかもしれないけど)

ドリフより先かもしれない。

 

ドリフといえば以前見た映画「春だドリフだ全員集合!!(1971)」で
圓生師匠が長さんの師匠になって稽古つけたり、
小さん師匠も一緒に真打昇進させる会合シーンがあったのも笑ったが
昭和の名人はそれぐらいはやってくれていたらしい。
今時の名人の芸の定義も適当なのかもしれない。

 

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落語お好きなご主人が営む「くつろぎCafeやまぼうし」
https://yamaboushi.shopinfo.jp/

三遊亭好一郎師匠の次の落語会は4月にまた予定されているとのこと。
懇親会もあるそうなので詳細情報を仕入れたいと思います。

 

おまけ

前回失念して宿題だった色紙「道具屋」は
三省堂『落語百選』の挿絵の一枚とのことでした。

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