以前みつけた落語好きのご主人が営むカフェに再び伺った。
今回は他にもお客さんがいたので
先月行けなかった落語会の話を少しだけしてお暇することに。
お会計をして、前回聞けなかった書籍の名前だけ聞いて
さて帰ろうとしたところ
ご主人が突如「これわかるかなあ・・・」となにやらゴソゴソ。
趣味コーナーにあるモニターをつけてしばらくすると
昔の映像が流れ始めた。
なにやら見たことがある女優さん。有名なのに名前が思い出せない。
次はわかる。朝ドラ「ブギウギ」のヒロインモデル、笠置シズ子さんだ。
そして次。知っているイメージより線が細いけれど
間違いなく古今亭志ん生師匠!
これまで見たことがあるものは
ご家族との映像や高座映像。
これがすぐに映画だとはわからなかった。
ご主人が見せてくれたのは 映画「銀座カンカン娘」のワンシーン。
聞けばで志ん生師匠は元落語家の役だという。
「替り目」のような展開が入っていて、
その後の一家(一門?)が集まっていたシーンだったらしい。
後から調べると1949年(昭和24年)の映画で
名前が思い出せなかったのは高峰秀子さんだった。
志ん生師匠の役名は「新笑」でそのまま「しんしょう」。
前回と違って落語の話をさほどしなかった分
ご主人どうしても見せたかった模様。
お騒がせしたけれどこういうご厚意はありがたい。
歌同様に大ヒットした映画作品だそう。
見せてもらったシーンはなかったが、プロモーション映像を見つけた。
志ん生の落語シーンは
” 現存する映像では最古と言われている ”
とキャプションに書かれている。
プロモーション映像は歌うシーン多めだが
わずかに登場する志ん生師匠の疝気の虫稽古?シーンの後半
ドリフのコントセットみたいに壊れて
志ん生師匠がどっちらけポーズになるのが楽しい。
(時代的にニュアンスが伝わらないかもしれないけど)
ドリフより先かもしれない。
ドリフといえば以前見た映画「春だドリフだ全員集合!!(1971)」で
圓生師匠が長さんの師匠になって稽古つけたり、
小さん師匠も一緒に真打昇進させる会合シーンがあったのも笑ったが
昭和の名人はそれぐらいはやってくれていたらしい。
今時の名人の芸の定義も適当なのかもしれない。
落語お好きなご主人が営む「くつろぎCafeやまぼうし」
https://yamaboushi.shopinfo.jp/
三遊亭好一郎師匠の次の落語会は4月にまた予定されているとのこと。
懇親会もあるそうなので詳細情報を仕入れたいと思います。
おまけ
前回失念して宿題だった色紙「道具屋」は
三省堂『落語百選』の挿絵の一枚とのことでした。