直子の部屋

笑ったり泣いたり踊ったり暴れたり推し事したり。

新宿末廣亭行ってきた

年明けから個人的ハイペースで寄席に出かけてます。

楽しかったからブログに書こう♪と思うのに、完成前に挫折する習慣が抜けない。
下書きがまた何本も溜まっている。。

ブログに書くと長々するし、落語ブログでもないしからまぁいっか・・・始めたことに責任を持たない性格が良く出てる。

とはいえ忘れないうちにTwitterに上げておくのはあの時のアレを思い出せるから。

翌日に持ち越すともうやらないので寒い駅のホームで書きあげようとしたり、夜更かししたり、楽しさが140文字にまとまらないのでスレッドになったりしてしまう。

Twitterでさえそんな調子なのにはたしてブログでまとまるのか?
自問もあるけど今年は整理しない駄文でもとりあえず記録したいことを書くスタイルで書いてみようかな?制限時間を作ってもいいかもしれない。ブログだけど文字数制限つけてもいいかも。正月の三日坊主の可能性も大だけど。

そんな脳内会議ととって出しできてない正月初席の思い出とか飛び越えて、今日の寄席振り返り。

仕事休みだから寄席へ行こう遊びに行こう♪ 落語好きなのにそんな習慣はない。
推し師匠が寄席に出る日と休日が重なっていても、体調重視。行こうかな、は行かないことがほとんど。

そんな私がなぜか寒波の今日はグズグズしながら家事をして、やっぱ行かなくていっか、と一旦決めたのに出かけた。年が明けて八幡様からいただいてきた一陽来復守のおかげかしら。節分でいよいよ陽の氣に転ずるのかもしれない。


www.youtube.com

今日行こうかなと思ったきっかけは、王楽師匠の落語部屋YouTubeチャンネル。
紹介される同世代の師匠方に親近感を持てるのが楽しい。今夜主任の立川吉幸師匠は推し活の中では接点がなかったのに、新宿末廣亭に推しの兼好師匠が出る日がある→番組確認→王楽師匠のYouTube見た吉幸師匠が主任なんだ、行こうかな?となった。こういう間のいい流れはGOサインだと思っている。とはいえ寄席は不慣れだし、今の所1人はお目当てがいる芝居じゃなきゃいかないし、顔見世の番組が楽しみで行く場所だ。しかもお目当てがたっぷり演るわけではない。寄席育ちでもないから、家で家事やりながらぼんやり聴き流して笑うような聴き方はできない。一人で平気で行けるけど、この人出るのか、で引っ張られなきゃテケツまで辿り着かない。

ウダウダ言いながらそんな条件を感覚的に飛び越えて向かう時は行き時だ。今日はそんな日。実際楽しかった。

新宿末廣亭 一月下席 夜の部 五日目

開口一番 南海
家見舞 成幸
映画説明 頼光
浮世床 将棋 遊之介
元犬 兼好
漫謡 東京ボーイズ
地べたの二人 太福
権助魚 桃之助
漫談 ねづっち
初天神 談幸
-仲入り-
寄合酒 幸之進
コント ニュースペーパー
芋俵 小痴楽
虱茶屋 小助六
曲芸 ボンボンブラザーズ
蜘蛛駕籠 吉幸

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仲入りと帰りに演目メモするも、自分にしかわからないヒントワードしか書けない。

 

開口一番の南海さん途中から。なんしーさんと読むのを今知る。
いつも桟敷に上がるのだけど浅い時間で迷う。後方椅子席に滑り込んで一席終わりを待つ間、正面の景色に魅入る。前に攻めがちなのでいつも高座下の太っとい化粧板がすごいなぁと思うけど寄席を見渡せる席も楽しい。

活弁坂本頼光氏を末広亭の寄席で初めて見た。転換大変だな。前座さんの素早さが仕事を感じる。エジソン社のジャックと豆の木。前に一度見たけど妖精もお宝も映像的には見切れまくってて映画の創成期を感じる。合間に頼光さんの個人的感想交じりの映画説明が入るところでいちいち笑ってしまう。

兼好師匠は近所の紀伊國屋ホールでひと仕事されてからだろうに寄席を一段明るくしてくれる元犬。この噺のまっちろ感が正月に合っていてこの時期聴けたのは嬉しい。先日お誕生日だった師匠が例のポーズで「53歳になってもやってます」と言って笑わせる。この辺りから客席に入る人が増えたのか、噺に入った辺りで跨がれる。

東京ボーイズ先生方を寄席で見上げる間近で見るのは初めてかも。間合いが楽しい。BTS緑黄色社会にAdoなんで名が出ると思えばカチューシャがリンゴ追分になりかけたり長崎は今日も雨だったハモったり世代的にわかる楽しさ。

太福さんも寄席でみることは珍しいけど、きっちり客席を盛り上げて地べたの二人シリーズ湯船の二人。背中を流し、削れたイボをキャッチしてるのが兼好師匠の手ぬぐいで笑いながら複雑な心境(笑)客席の笑いで活気が出てきた。

続くねづっちさんで更に盛り上がる。嫁や友達を出すくだりはお約束なのにさすがで楽しい。ナイツ塙さんは鉄板だけど、土屋さんで笑う。けど今日ツボったのは手話の方の控えめのねづっちポーズだった。

ここまででネタに肥えに屁に虱(しらみ)とタマが何度か。権助与太郎・・・
出てこないと噺にならないのもあるし、そういうのが笑いの種だけど、別で聴いたときはそんなに汚くなかった、とかそんなにしつこくなかった、なくても面白かったと思ったり。下ネタでもエロでも下品より笑ってしまうが上回って欲しい。テンポよくサクッとクスッと流せるとか。こういうことで好みをハッキリ認識する。推しはなるべくして推しになってるんだなぁとも思う。

ボンボンブラザーズは信頼が厚すぎる。今日は鼻に紙テープのせて高座から降りて桟敷席に上がって(タイムいれて)後ろ向きのまま降りて高座に戻っていた。そんな繁二郎先生は太神楽曲芸協会の会長さんなんだね。書くために調べてまた知る。

主任の吉幸師匠は登場するなりアドレナリン出てる声のハリ。本当に競輪やる方ではないのだろうか?という雰囲気。マクラで蜘蛛駕籠かな、と思ったところで楽しい予感だった。駕籠の周りを踊るくだりの動きがキレキレでハリのある声とまるで祭みたいだった。何より師匠が楽しそうに演られていてこちらも楽しかった。

 

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推し師匠は高座を見てからお人柄を知った方で、いいなぁと思うようになった師匠方も高座を見て知るから当然お人柄を知るのはそれから。
でも最近はコロナ禍で進化した発信スタイルのおかげで高座の座布団の上でない噺家さん達の一面が見れて寄席に行く気になる。寄席で知ってから音楽アプリで同じ人の別の噺、同じ噺を違う人で聴くのもすぐにできるようになった。それでも今まで知らなかった噺家さんを見つけることが出来るのが寄席だ。今日も主任が吉幸師匠ということで、談幸師匠、幸之進さん、成幸さんとご一門を一度に見ることが出来た。
さっきも書いた通り、他であまりない文化に面食らうこともあるけれど、寄席の空間の中で許される笑いがある。自分にとって好みでなくてもその日面白いこともある。
今年は寄席にもう少し行きたい。世界を広げたいのではなく、面白いと面白い人をもう一度確かめに。