直子の探求時間

気になること、落語のまわりなど

国立劇場再整備に関する有識者検討会 など(感想)

以前から心配している件。

entsunagi705.hatenablog.com

国立劇場を運営している日本芸能文化振興会に進捗が掲載されていたので資料を読んでみました。
国立劇場再整備に関する有識者検討会の第1回~第4回、そして中間まとめ。

国立劇場再整備に関する有識者検討会 | 独立行政法人 日本芸術文化振興会

思うところがあり過ぎて、ブログの下書きのつもりで書き出したんですけどね。
不毛な怒りがたくさん入っていたので省略します(笑)

劇場のことで苛立つとは終わってるな。と思うんですけどね。
簡単に言うよね、有識者。と思うこともあるし、誰かもはっきりわからない感じで勝手に特定のジャンルの有識者に偏っていると睨んだりして。

で、苛立っている原因の根拠に根拠がないんじゃないかと思って、他国の国立劇場についてのこととか、文化庁の予算割り当てのこととか、あれこれ調べて読み漁ってですね。自分が怒るのも当たり前だな、って結論を出したんですよね。
明らかに実演者側の要望に偏っている面が多いから。

中間まとめの内容には個人的に希望が膨らむ部分もあったんです。
劇場を楽しむためのアイデアが浮かんだりして。
でも全体的に劇場運営の経営目線や環境整備の目線というより、利用する実演者目線が主眼に置かれている印象が強かったり、高度経済成長期の幻想があったり、お国がやってくれる目線が強くて見てられないというのが感想です。

この感想については関連して芸団協がまとめた「国立劇場再整備問題等に係る要望」(PDF)を読んだこともあります。

芸団協が「国立劇場再整備問題等に係る要望」をまとめる | 日本芸能実演家団体協議会(芸団協)

今、舞台芸術は危機にある!
~国立劇場の長引く閉館は日本文化の創造・継承に大きな影響


人員増、時間延長、柔軟な対応。これらは全てコスト増に関わる面です。
公演準備や勤務時間への配慮、人材不足が注目されている今、この感覚。言いたいことはわかる。けれども。

建て替えの入札が不調だった所へ要望を上げる「ついでに」いろいろ加えていくと、本筋の調整がつかなくなってしまうぞ、とちょっと恐い。

芸団協の中に、劇場運営、経営についての育成部門や団体が加盟しているのか調べていませんが、国立劇場の建て替えを実現するために作ったにしては要望が多すぎると感じます。

そもそも国立劇場の建て替え計画は発表されてから5年経っている。当時はもちろん劇場側の計画として捉えていたのだろうけれど、要望内容は国立劇場にの再整備に問題が出たから機会を得たとまとめられた印象が強い。それぐらい私も含めて全員が他人事のお国がやってくれる(自治体や民間の劇場のことも誰かがやること)意識だったことは間違いない。

(間に戯言をたくさん書いて削除)

当事者がとにかく大変だろうなと思うわけで、本気でやるならこれだけお金かけられます?とか提案する日本を代表するデベロッパー登場しないかな。

要望を出す分、お互いの立場を学ぶ姿勢で意見を交換できるならして、協力したり参画してみて、自分の強みを振興活動や運営に活かせるならそれが素晴らしいと思う。
恐らく初代国立劇場創成期がそれだったと想像する。

国立劇場のこと、伝統芸能のことだからといって、仮にお国がなんとかしてくれるにしても「お国がなんとかしてくれなかった場合でもやれる案」が作れない限り、先細りする気もする。二代目の国立劇場が建てられても、すべての部門で担い手不足になる可能性は高い。守ってもらっている限り、選択肢は広がりにくい。せっかく素晴らしい公演があり資料があり、学ぶものがあっても、劇場へやってくる人も、招き入れる立場の人も、良い気持ちでいられなければ繁栄はありえない。

劇場を建てる、維持する、成果を出す、次に繋ぐ。そんなめったにないことを成し遂げるのは簡単ではない。建て増し式に要望を追加していくのではなく、大きな事業だからこそ、現行の入札不調となった案の何が問題点なのか、明らかになることを願う。二度の入札で不調に終わったということは、入札についてNOを出した人達がいるということなのだから。現状と合致していないこと、要望と合致していないことを洗い出すことが重要に思う。

国立劇場の建て替え計画が発表された当時は、まだ改修や閉場予定を発表する劇場も出揃っていなかったはずだし、緊急事態宣言前のことだっただろうけど、芸団協の要望内容を見て、要望を出す段階は本来は計画発表の事典だったのではないだろうか、とどうしても思ってしまう。

なぜオリンピックの予定年の直前だったのだろう。あらゆることが間が悪く順番が違う段取りが立てられない環境だったように思える。思うことはとりとめがない。そしてすべて何もできないから言っているだけの事。

大分削ったけど同じことをぐるぐる書いてる。歳だな。

いろいろ要望する人に苛立ちを感じるが、それこそ毎日観劇しているわけではなく、子供に文化体験させたい親でもない立場だから他人事の一面もある。
それでも今のゴタゴタを乗り越えてできる二代目の国立劇場には行ってみたい。
初代に実現できなかった姪っ子たちと観劇もやってみたい。

引き続き見守ることとする。