直子の部屋

笑ったり泣いたり踊ったり暴れたり推し事したり。

芸能舞台への特別な気持ちを思い出す動画

バーチャル日本博のメタバース公開されてる特別映像がとても良かったので

見てすぐに思わず感動の気持ちをつぶやいた。

バーチャル日本博 | 日本博 Japan Cultural Expo|縄文から現代まで続く「日本の美」

 

 

後から見たら、YouTube視聴の履歴に出てこないので
もしかしたらリンクでは見られないのかもしれない。
メタバースは入るまでが手間なので普通に動画リンクで見れるといいのだけれど。

何をどう感動したのか?

自分が好んで経験してきた道のように見えたから。
そして逆に少しずつ体験して離れることになった道だったから。

テレビを良く見ていた子供時代に声優に憧れたりCM音楽にハマったり
ちょっと変わったバンドに入れ込んだりするうちに裏方に興味を持つ。
作る側に向いたのは職人の家に育ったことも関係あるかもしれない。

望んだ道に真っすぐ進むのは条件が揃わず叶わなかった代わりに
自分で見つけてきた好きに近い場所に度々飛び込んでいった。

ステージを作る音響照明屋さんでデスクをやったり
CMの美術装飾屋さんになったり
最近は伝統芸能の公演を行う劇場でお客様を迎える裏でない表方もやった。

どの現場でもデスクワークより人間味が濃くて
良くも悪くも人の情があり、効率だけでは成せない日々を積む人達が居て
直接的に一緒に仕事をする機会は少なくても
どこかわかりあえる感覚があって
案外柔軟性も耐久性もなくてそれぞれの場所を離れる理由はあったけれど
経験できて誇れる場だったんだと思える。

動画に登場した人達の仕事と劇場には特に最近の想いもあって
過去に一緒に過ごした世界の人達を思い出す場面もあって
その職種そのものを続ける以外に自分に貢献できることはないかと思えた。

コロナ禍を経て、腰が重いと感じていた伝統に携わる場所からこういう動画が発信されるようになったことがとても嬉しかった。

ほんの数年前には地味に推しの出演情報をつぶやくだけでも珍しがられていたのが、SNSでの発信やコンテンツ動画配信、クラウドファンディングと、伝統が格好良い、すごい、応援したい存在だと知られつつあるのがネット上で感じられる。
応援することから生で見る場所へ足を運ぶ、数運べなくても応援するサイクルが出来る期待がある。

民芸品や伝統工芸に関わる人達と話をする機会に、後継者問題や一度途絶えた技術の復活の難しさ、知られていない業種が消滅することで崩れる分業のバランス、記録の大切さを訴えられることが多かった。状況を知りながらも、資金も政治力も知恵もない一個人ではどうにもできないと諦めていた頃を考えると大きな変化だと思う。

知ってもらうためには記録して丁寧に伝える手間がいるけれど、応援したい人に繋がる効果があるとわかれば、人の心も手も動くというものだ。

直接的に関係者でもなんでもなくても心動いて自分も何かできるならと思えるのだから。