年の瀬が近付いて、昨日はシュレッダーと格闘。
溜めてしまった極秘文書(笑)を今年中に処分するために、長年使ってきたシュレッダーに鞭打って悪戦苦闘。なんども手強い紙詰まりにあい、メンテの手間にイライラしました。今はつまらねえシュレッダーもお安く手に入るのでしょうか。必要ある時とない時の差が激しい道具のひとつです。来年は残したい紙や写真の整理の方にに手をつけたいもの。
25日にチョイ出ししましたが、12月24日に今年最後の人形町噺し問屋へ行ってきました。兼好師匠もおっしゃっていましたが、クリスマスイブで平日の昼にもかかわらず夜席と変わらない賑わい。むしろ昼だったから夜のクリスマスイベントに都合が良い人も多かったのかしら。
番組:
一、あいさつ 兼好
一、手紙無筆 げんき
一、がまの油 けろよん
一、片棒 兼好
ー仲入りー
一、すず風にゃん子・金魚
一、三枚起請 兼好
今更かもしれませんが、はてなブログで画像リンクできることに気が付きました。
私の間延びした文章を補完するために、人形町噺し問屋を記録し続けているKさん運営の落語インフォby竹書房【公式】様のX投稿写真を引用させていただきます。私はいつも投稿を見つけると師匠が何を話している所か推理するのが楽しみ。動画ではできない遊びです。怒られたら消します。
あいさつ
幕が開いて登場した瞬間にワッと驚く師匠のお着物。サンタというより緋縮緬の長襦袢かい?と突っ込みたくなる緋色のお着物に面食らっていると、師匠も若干戸惑った笑顔に見える。「ここでしか着る機会がない」と聞いて変に納得ごもっとも。いただきものなのでしょうか。
師匠のご家庭はクリスマスはほぼなにもしないそう。お子さんにも「サンタが一晩でプレゼントが配れるわけがない」などと情操教育(?)をされてきたそうで、長女さんもお友達に「サンタはいないとおもう。だって靴下に入れるのムリじゃね?」なんていう子に育ったらしい。でもよそ様は違うみたいですね、と福島の後援会長・吉田さん一家のクリスマスイブの話に。
毎年「サンタさんが来たみたいよ」と起こされ、サンタさんからプレゼントをもらっているお子さんは「本当にサンタさんはいるんだ」と信じていた。サンタはもちろん吉田さんだ。本格的に肉襦袢まで着るらしい。
ある年のこと。雪が積もる中、窓からやってきた吉田サンタさん。今年も完璧なサンタの扮装。お子さんにプレゼントを渡すこともできた。また窓から帰ろうとするサンタさんの姿が車のライトと雪で光輝くシルエットに見える完璧な演出。別れ際、うれしそうにお子さんが一言「お父さん、ありがとう!」
ここまでを楽しそうに緋色の着物で話してる師匠が楽しい。立ち噺というか、立ちコント。
いつもお世話になっている落語インフォby竹書房【公式】様Xより。後援会会長の吉田さんがサンタになって窓からお子さんにプレゼントを届けに行く、の図
この日のご挨拶は今年の振り返りもあって盛り沢山。
この一年はあんまりいいことがなかった、オオタニさんでさえ、年の初めはダメでしたもんね。三平じゃなくて一平に騙されてるんですよ、だとか。
オリンピックはやり投げの北口榛花選手のかわいいもぐもぐタイムがいい。トレーニングに取り入れた柔道でも強いらしいので柔道もやってもらって畳の上でも見たい(毒気味)だとか。
サッカーJ1は詳しくないけど神戸が強くて、その理由は凄いサポーターの存在らしい。選挙を見ても兵庫県はサポーターが凄いのではないか。しばらく兵庫での選挙でどんなケースが出てくるか検証を続けて、良くない手が出尽くしたら全国に適用しては、とか。ほんとはもっと言ってましたけど(笑)
日産とホンダの統合も、それぞれのファンがいただろうに、今はすぐそんな調子で弱腰だ。円楽一門や立川流を見習ったらどうなんだ(笑いながら)とか。
道交法が改正された自転車の危険運転で最初に逮捕されるのは足立区だと思っていたけど、足立区の酒飲みはシラフの時にプルプル運転で危なっかしくて、飲んでる時にシャキッとしてるから逮捕されなかったのでは(あくまで師匠の私見ネタです)だとか言いたい放題。
誕生日も近づいて、運転免許の更新ハガキが届き、見てみると「2月から予約制」と書かれていた。予約するのは面倒だし急に休みもできたので更新してしまおうと出かけた師匠。
行ってみると平日で空いていて、検査や手続きの窓口も数人しか並んでいないのでスムーズに済みそうだと思っていると、案内らしき人が近付いてきて「予約はされてますか?」と聞かれたので「2月からですよね?」と答えると「も~しわけありません~」とかなり丁重なお詫びをしながら「実は今年の2月から予約制になったんです、来年ではなく今年からでして・・・」という。一昔前のような不躾仏頂面の対応を見直したらしい。目の前の人以外の遠目の窓口の人達もお辞儀をしたり同情する様子で丁重なるリアクション。憤慨する理由を払拭する対応だ。
では今日は無理なのか?と聞くと今から予約をすればいいとのこと。どうやってすればいいか聞くと「スマホでできます」と言われ、師匠は若干嫌な予感。予感の通り試練が始まる。
以下は半分ぐらい勝手な解釈を入れることをご了承ください。
まずは予約をするサイトかフォームを入力する画面を表示されるためにQRコードの読み取りから。案内を受けながら、若干案内の方に手を入れてもらいながら、師匠なんとかクリア。
ここで予約のために指定された十数ケタの番号の入力を2種類。難航。周囲の人達もジェスチャーでお手数おかけしますの応援。師匠なんとかモチベーションを保つ。ようやく入力して確認してもらうと一桁違っていると即座に指摘され修正。
次に名前をカタカナで入れるよう指示され入れてみるが、次に進めない。確認してもらうと「カ・タ・カ・ナ・で 入力願います」と「オ・モ・テ・ナ・シ」的に言われる。
入力が終わると「スクリーンショットを撮ってください」との指示が。
これは近頃お仕事の移動でチケット管理も紙でないことが増えてやったことがある。これはできる。師匠はおかみさんから教えてもらってやったのを思い出してスクリーンショットの所作をした、はずだった。
できたはず、なのに入力した画面も消えてしまっている。案内の方に見てもらう。案内の女性もあれこれ試してみたが
案内「…消えてしまったようですね。残念ですが始めからやりなおしですね」
(各窓口のみなさんの残念無念のリアクション)
師匠「えーーー!」
無事免許の更新は完了したそうです。
この話はもぎりしてたんで電子チケットでもあるあるで、スマホの操作が苦手な人だけの問題じゃないなあと思う。
スマホや画面操作に慣れる人が増えたからって「QRコード読ませる」のと「十数ケタの数字を入力させる」のと「スクリーンショットを取る」の操作は全世界のスマートフォンで違うわけです。所作統一させなかったら無限のやり方に広がってるわけで、師匠が説明していたスクリーンショットの操作も、私のスマホとかなり違いました。
せめて画面が大きめで案内も操作もしやすいタブレットとか置けばいいのに、と思うけどそれも本人確認がご面倒なのかしら。つぎの免許の更新の時、予約せずに行ってみようかな。まだ先だけど。
【落語見聞録】2024/12/24
— 落語インフォby竹書房【公式】 (@takerakugo) 2024年12月24日
三遊亭兼好独演会 人形町噺し問屋115
①『あいさつ』三遊亭兼好
クリスマスカラーのお着物で登場の兼好師匠
1年の時事ネタを振り返る爆笑の立ち噺!
この方の足立区ネタは鉄板で面白いです。
②『手紙無筆』げんき
③『蝦蟇の油』けろよん pic.twitter.com/xyN6abo5sm
げんきさん
入門してそこそこ時も経ったはずだけど短い時間ですがよろしくおねがいします、と言うだけで拍手が湧く。線が細くて孫みたいに応援したくなるタイプだ。前にも書いた気がするけれど、手紙を開く所作を扇子を両手でバリッとやるのでヒヤッとする。後ろで咳き込む人、周囲でメモする人などに囲まれて集中できず。
けろよんさん
げんきさんに対して貫録があり過ぎて名乗る位では拍手は起きない。あたりまえか。次はちゃんと師匠が出てきますのでと笑わせて蝦蟇の油の言い立て。師匠の前で蝦蟇の油とはすごいなと思ったけれど、聞いてみると前座で蝦蟇の油をする人は割といるのだそうで。兼好師匠が出る会に絞られている分、歴代のお弟子さんバイアスがあるということかも。言い立ては大事な前座修行だし。
近頃寄席の前座さんで二ツ目みたいなネタするなという人が多いと感じるのは、聴きに行く場所の違いも、時代の違いも、人の違いもあるんだろう。
けろよんさんは上手だ。でも当たり前だが師匠の上手と違う。違いが説明できない。でも多分実際の年齢より貫録を感じてしまうから、年齢が高くなってきたら年相応、そして実年齢より若く感じる高座が見れるかもしれない。
兼好師匠 片棒
今年もいろんな方が亡くなられた。上方の師匠方が続けて亡くなられた。ざこば師匠、雀々師匠。雀々師匠も良くしていただいた方で寂しい限りだ、と師匠。
中山美穂さんは同い年で、とう言うと私の後ろの方が「えーー!」と響く声を発して師匠そんな声出さなくてもと苦笑い。福島に帰省した際に同級生の女性ともその話題になり「ダイエットしなきゃと思って」と言うので不思議に思っていると、お風呂場での不慮の事故で発見されたときのことを考えたんだそうだ。人の考えなんてそんなものかもしれない。
最近発表された話で2050年には男性の一人暮らし(独居世帯)が520万人に達する見込みだという。国でいえばニュージーランド、日本なら北海道の人口に匹敵する。
子いない独居高齢男性、2050年に520万人 孤独死の懸念も 日本総研推計:朝日新聞デジタル
高齢者は増えて火葬場は増えていないので、今は東京辺りでは遺体安置所で火葬を待つご遺体が増えているのだそう。日本では遺体安置についての明確なルールが無く、管理方法がずさんな所もあり、中には場所が無くご遺体を重ねて保管している場所まであるという話。
「重ねて置かれるなんて嫌ですよねえ」と師匠。「上が歌武蔵、下が喬太郎で挟まれるとか」とどっと笑わせて「片棒」へ。
引用:落語インフォby竹書房【公式】様Xより
大好きな話で楽しく聴いていたのだけれど、近くに合間合間に不思議な笑い声が響く方がいて気が逸れ気味に。それぞれの楽しみ方だから仕方ないのと自分の体力問題(集中力途切れる)でがっかりしたところもあったけど、やっぱり木遣りで始まる弔いが最高。今回は新橋だった腕っこきの芸者衆のキメ顔、神輿に乗せた吝兵衛さんの骨壺と位牌を他の町内に盗られちゃなんねえとラララわっせぇわっせぇ、吝兵衛さんのからくり人形、宿敵長屋の大家さんの含み笑いの弔事、鼓笛隊にママさんチアに飛行機がばらまく「欲しがりません勝つまでは」のビラに「さ・よ・う・な・ら」の打ち上げ花火。「ばかあああ!」ってなる吝兵衛さんの気持ちわかる。
子ども三人の弔い案の見積が見てみたい。
仲入り
クリスマスイブ、師走、人形町ということで知った顔にご挨拶。中には人形町でしか会えない人もいるので早くも年の瀬の挨拶になる方も。
ロビーでは「兼好米」でお馴染みの会津坂下町「農に笑いを!農・笑・交プロジェクト」のみなさんの物産品販売がされてました。兼好米をはじめ林檎やそばせんべいの「フライドソバコ」なども販売。兼好米はさすがに少し値上げされていましたが、美味しさは太鼓判です。
ロビーで先の会チラシ物色。次の人形町噺し問屋は4月。かなり先になった。朝日カルチャー新宿の弥生の夕べチラシが可愛らしい。ネットでは見かけない。2月23日のそば打ち寄席のチラシ兼申込書もあった。画像では見ていた2月の亀戸寄席のチラシはポスターにもできそうなしっかりしたものだった。チラシ好きと知っているお仲間に福岡みやげで「JR博多シティ特選落語 立川志らく・三遊亭兼好 二人会」のチラシをいただく。行きたいなあ福岡。
席に戻って両隣の方に好きな飴を差し上げて雑談。しばらくそういうこともしていなかったなあ。後ろで咳き込んでた方のおかげかも。乾燥してきたら落語装備も見直しましょう。
仲入り後 すず風にゃん子・金魚
開演前にプログラムに書かれている番組を見落としていることが多いので、飛び出してほとんど真っ直ぐ目の前に来てくれた金魚先生と頭に乗ったクリスマスツリーに歓喜する。わーい!わーい!金魚先生だ!クリスマスツリーだ!(ここで若干興奮の度が過ぎてしまった)
引用:落語インフォby竹書房【公式】様Xより 多分動物エクササイズでうさぎぴょんぴょこぴょんの図
もうこのお二人はネタはどうでもいい(失礼)存在で楽しいのでにゃん子先生が米倉涼子みたいな高いハイヒール履いてるだけですごい!女優!とか思うし、金魚先生の脳天クリスマスツリーはあんなに頭振ってもブレないな!とか見る所がおかしくなってしまう。そして金魚先生が後期高齢者よと言われても、動き回ってY字バランスして「仕事ですから♪」とかわいくポーズキメてると後期高齢者って何歳だったかなんてどうでもよくなる。終始楽しい時間だった。
兼好師匠 三枚起請
あまり会う機会のないにゃん子・金魚のお二人に北海道・比布町の真打競演でご一緒したのでお呼びした。頭飾りに悩む季節にまた呼びたい。パワフルなひざがわりに兼好師匠やや想定外だった模様。持ち時間たっぷりだものねぇ。
「紀州のドンファンの”おかみさん”が無罪になった」と師匠が話しだして「え?おかみさん?」と心の声が出そうになった。隣の方も吹き出す。
あれもドンファン本人にすれば最初から無罪でしょう、と師匠。あんな年齢で、お金があって、20も30も年下の綺麗な女性が結婚OKだっていうんですよ。そりゃ一服盛られると思うでしょう。歌武蔵師匠だって・・・(客席笑)あんなに若くてきれいなお嫁さんくるとなって「俺、金ないけどなんかあるんじゃないかと思って」と気にしていた。周りはみんなそう思っていたけど言えなかった(笑)たとえ1日でも2日でも、そんな思いができたらというのが人情でしょう。
ロマンス詐欺なんていうのも今多いらしいですが、どうなったらそんなお金を払うことになるのか。手料理を作ってくれたらとか?わからないけれどもいわゆる手練手管というものがあるのでしょう、と三枚起請へ。
途中また後ろで咳き込む方と前で独特な笑い方する方に気が逸れるも、今回は三枚目の起請文が出る段の三味線が義太夫から浪曲に変化する展開。唐物屋の亥のさんの三味線、おしゃべり清公がうなって、棟梁が間の手を入れてる!引っ張って引っ張っていいとこで虎造になりきり!この乾燥する季節に(広沢)虎造声出して大丈夫ですか、と思いながらも大笑い。
引用:落語インフォby竹書房【公式】様Xより 最高な三味線の一枚!今見てもお腹痛い(笑)
喜瀬川の甘い言葉にうっとりしては気を取り戻す棟梁も可笑しい。唐物屋の亥のさんは今回は水瓶に落っこったおまんま粒ではなく白酒(師匠)と呼ばれてた。毎回ハシボソガラスとハシブトガラスの違いの話で楽しみにしているマリアカラスも聴けた。
終演後
ロビーの出入り口が師匠の列と会津坂下の物産販売で込み合っていたので、演目を無理に撮らせて貰ったら失敗(影
以前使われてた縦長スタンドのホワイトボードはコロナ後に無くなったのかな?と毎回に気になる。
自宅に飾った去年のサンタ師匠と今年のトナカイ師匠でコンプ感あり
クリスマスイブとあってか、師匠のお見送りに長蛇の列!そして何やら配信に使いそうなライトをもつ人が見える・・・
聞いてみるとスタッフの方がせっかくのイブなのだからと顔映りUP用のライトとトナカイさんのカチューシャを用意したのだとか!
ここのところ間も合わないしで遠慮していましたが、体力つけてきたしせっかくなので一緒に写真撮っていただきました。うれしいクリスマスイブの思い出できた。でも師匠とあいさつした時の記憶が途切れ途切れ。緊張と電池切れだったのか、記録はされたがもったいない。帰りの電車で写真を見てほっとして帰路。
チラシの話
2月8日(土)の亀戸寄席は亀戸香取神社の参集殿が会場とのこと。
スポーツ振興で有名なのだそうで、オリンピック選手も御参りに来る神社なのだとか。落語はあまり縁のなかった神社やお寺に行く機会ができるのも楽しい所。以前前を通って行ってみたい神社だったので、参集殿に入って師匠の落語が聴けるのも貴重な機会ですね。
2月23日(日・祝)のそば打ち寄席。毎回そば打ち体験が人気ですが、落語会だけの参加も歓迎とのこと。当日は会場の本所地域プラザBIGSHIPの1階で会津坂下町の農産品販売もあると思うので、本所まで落語と兼好米をお目当てに行ってみてはいかがでしょうか。
寒い季節ですが、蔵前から厩橋から隅田川を渡って向かうのも風情があっていいですよ。お申込みは来年1月24日(金)までとのことですのでお早めに。
クリスマスイブ、クリスマスといろんな方のメリークリスマスを見て楽しんだ。
人形町ではお隣の雑談に付き合ってくださった方と帰りしな「メリークリスマス」を言えたのがよかった。