国立劇場のプレスリリースがあったらしく、昨日まんまとSNSでの反応を見て苛立ってしまいました。
以前にも書いた通り、経過を見守って文化拠点としての新しい国立劇場の開場を願っています。次世代への継承の場として存続して欲しいからです。
「新しい国立劇場さ、オレが建てたんだぜ」作戦https://entsunagi705.hatenablog.com/entry/2024/06/13/232156
SNSの反応に苛立つ理由も前の記事に書いた通り。残念ながら別の面では伝統芸能の良さを知るきっかけをくださる方も、何がしたいのかわからないといったご意見のようですね。
これまでの経緯を見ても、まあ広報面が上手いとはいえないところが弱点とも感じる独立行政法人。普通の会社のような戦略を取れる予算も立場もないのでしょう。都合よく国がなんとかしてくれる箱だと揶揄する人もいる、不満に下手な対応で炎上は許されない、かといって営利主義は通らない板挟みの中伝統芸能の振興支援を粛々とされるお立場ですからね。SNS発信に今頑張って挽回しようとしてますとか言えないし。言われっぱなしに私には出来ない忍耐力を感じます。
今回の発表も提携詳細はあやふや。けれど発表しないと後で隠していたのかと言い出されては困る。そして、再整備の見直しについて途中経過で発表されていた通りのインバウンド強化を目的としての提携発表。これまでの国立劇場に関する公式発表を見ていれば進捗の範囲内だと思います。
新着情報 | 独立行政法人 日本芸術文化振興会https://www.ntj.jac.go.jp/about/info/
(守備範囲が多くて新着情報が見つけにくいのも下手と感じる一因なのでサイトの整備もこっそり希望してますが)
今回の発表で、公演を終えて閉場した劇場を観光に使うのか?といった反発をする方を見受けましたが、そこまでの情報は書かれていない。提携先が旅行業だからの単純反応ですね。また、劇場が使えないことへの不満については相談窓口が開設されている。これも公式発表に正面から相談していたら無い反応だと思います。
やはりSNSでの反応は情の反応で、表現者やそれに近い立場の人がついしてしまうもの。本気で反発するならSNSに書きませんよね。もし世論から動かそうとするなら短絡的な言葉で意図的には不可能でしょう。
実演者の中に本気でなんとかしようとする人がいるなら、自分の立場と相手の立場を考えて、出来るだけ近くで交渉や提案をしたり、協力して良い方向に向かうよう行動しているでしょう。そういう人がいると信じたい。
今は苛立たせる言葉からもう少し距離を置いて、行動されている人を見定めたいという心境。そういう方なら応援したい、舞台を見たいと思うので。
伝統芸能も日本の文化も、これまで何度も海外の評価が大きな力になってきました。日本人にとって当たり前で古臭いものの素晴らしさを、新鮮な目線で評価してくれるからです。私の経験の中でも何度もそんな場面がありました。浮世絵、工芸、和食やお酒に漫画アニメ。以前には考えられないほど人を呼ぶ日本を今見ています。
インバウンドと呼ぶと円安だのビジネスだのお金だので潜在的に「やり方が汚い」という目線が生まれるのでしょう。自分達の立場や今までのやり方を守ってくれない、奪われるのではないか。後ろ向きに考えやすい。
誰しも新しいやり方を受け入れるのは簡単ではありません。それでも陰謀があるのではと陰気に捉えては賑わいで盛り上がる応援したくなる場は生まれない。
下手に見える連携のプレスリリースが、後にあれが実は転機だったねと陽気に笑える事を願います。
国立劇場がなくなったら?実演者や自分に関わる芸能が特に傷を負うような伝え方をする方を見ると痛手を負うのは支える方も同じなのによくそんな事が言えるなあと思ったり。人の考えを知るといろいろと鍛えられますね。