直子の探求時間

気になること、落語のまわりなど

4/12 有楽町よみうりホールで兼好・萬橘二人会!

先日は有楽町よみうりホールの落語会へ。

兼好・萬橘 二人会。この組み合わせは以前から度々ある組合せ。シリーズ化している他の主催の会も度々行っているけれど、よみうりホールの規模は初耳。

この会の一応の前身は写真家・橘蓮二さんプロデュース「極」の「俺たちの円楽党」シリーズ(だと認識している)。正確には続きとは呼べないかもしれないけど、同じ主催で兼好師匠、萬橘師匠に加えて今やすっかり売れっ子のタブレット純さんが暴れる組合せ。「俺たちの円楽党」がとても好評で、第三弾まで続いたけれど、そこまで出す予定ではなかったと某カルチャー講座でPご本人から聞いた覚えがある。

橘蓮二さんプロデュースの「極」シリーズが好評だったのは、落語会に不釣り合いの写真家目線のビジュアル演出でチラシや来場者特典を製作段階から見せてくれるところ。「プロがやりたいようにやっている」ところに湧いていた。好評で第三弾まで同じ顔付けで続けた「極」は初めてだったので、もうやらないと思っていた。

とはいえ、落語会では見ることができない兼好師匠と萬橘師匠が見返せる企画。今見返してもコンセプトビジュアルは楽しい。


『写真家 橘蓮二プロデュース 極vol.7三遊亭兼好 三遊亭萬橘 二人会 〜俺たちの円楽党〜』2020年11月25日なかのZERO 小ホール(昼夜公演)

https://x.com/renji_koza/status/1296120587903856640
https://x.com/renji_koza/status/1296122757944455168


『写真家 橘蓮二プロデュース 極vol. 9 俺たちの円楽党 2』
2021年6月16日(水)なかのZERO 小ホール

https://x.com/renji_koza/status/1375110251427426306
https://x.com/renji_koza/status/1372881159068078097
https://x.com/renji_koza/status/1407951896875180035

『写真家 橘蓮二プロデュース 極vol. 11 俺たちの円楽党 3』
2022年3月9日(水)練馬文化センター小ホール

https://x.com/renji_koza/status/1470987526647480322
https://x.com/trampgirl2/status/1501482338630668288
https://x.com/renji_koza/status/1480417953791508483


ちなみに夢空間さんらしいチラシデザインも楽しんでます

今回は「円楽党の若い衆」ってなんとなく似たタイトル。間は空いたし橘蓮二プロデュースでもないけれど、楽しくないわけない好評な組み合わせ。そして会場が以前のなかのZERO 小ホール、練馬文化センター 小ホールの倍の客席数のよみうりホール。どうなるのか見たいじゃないか。このお二人の二人会はいくつもあれど、この規模は見たことない。

行きたい。でもすぐに決められない。ぐずぐず調整しているうちにチケットを取りそびれて直前に購入すると2階の最後列。ガッカリ半分、客席見渡せる期待半分で出かけた。

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そんな時期に作ったのが先日のコレ 
セリアのポスタースタンドで両国寄席ミニチュア主任看板作ってみた♪ - 直子の部屋

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開演前の様子

会場に着いた。わざわざ1階席の後ろ側から最前列に抜け、よみうりホールのウィング部分(左右の二階席に向かって続く席)の脇階段を上って2階の最後列まで上がってみた。舞台より天井が間近。開演する頃には視界はいっぱいの客席。見る限り自分の席の脇1~2席以外は最後列も埋まっているようだった。タブレットさんのファンらしき方が「純」と入ったペンライトを光らせている。タブ純さんのファンも多そう。さて、どうなることか。

開演すると落語を聴く環境としてはいろいろあった。最終的には楽しかったので文句言う程でもなかったけれど、気になったことはアンケートに真面目に書いてしまった(笑)

よみうりホールあるあるとしては、スマホ切らない人。よく携帯電話が鳴るホールとしては今回は少なかったけれど良い所で一度鳴っていた。夢空間さんはかなりやかましく言ってくれる方だと思うんだけど、相変わらず。残念だけれどこれは想定内。後方席だったために、落語の最中にスマホで顔が光ってる人も何人か見えた。席が後ろだとより油断するだろう。開演直後だけでなく遅れてくるお客さんが多くて、マクラの間だけでなく落語の最中に移動する人を何人も見かけた。電車遅れ?にしてはまばらに来る。お客層が謎のホール。これも偏見だけど。落語会は聴くという意味では音楽ライブよりクラシックに近いマナーが無難なのだけれど、娯楽ものだけに理解されていない感がある。

最後列で天井が近い席。どこからか低音でBGMが流れてくる。上の階から?と見上げると真上の通気口からの音らしい。やばい。度々BGM爆弾に被弾した。恐らくこの席は熱は籠るだろうと体温調整できる服装で出向いた。これは正解。雨の予報もさほどでなく屋外の気温も上がった日だった。さすがに通気口までチェックは無理。

ここまでまとめて不快だったことを書いてみた。気にしていたらキリがない、けれどもいかんせん体調も気にする状況だといろんなコンディションが影響する。結果的に良い日だったけれど、落語を楽しむなら高座から遠すぎない方がいいな、という感想。でもそこは兼好・萬橘二人会。その不快も面白かったに変えて帰れた会だった。何しろ遠い遠い高座までの間は見渡す限りお客さんだった。

 

円楽党の若い衆
三遊亭兼好・三遊亭萬橘 二人会 with タブレット

番組:

一、牛ほめ けろよん

一、洒落小町 萬橘

ー仲入りー

一、ムード歌謡漫談 タブレット

一、三遊亭白鳥作 河童の手 兼好

 

牛ほめ けろよん

前座で上がったけろよんさん。名乗った名前で大ウケの拍手。落ち着いた様子で地方でウケた名前エピソードを話して「牛ほめ」へ。秋には二ツ目昇進、よみうりホールでもこの落ち着き、昇進後の変化が想像つかない(笑)

洒落小町 三遊亭萬橘

続いて萬橘師匠登場。客席を見渡しながら高座に向かう師匠が遠目に笑顔に見えたのか、自分がはしゃいでいたのか、最後列なので諸手を挙げて「わーい」と手を振って出迎えた。

照れのおふざけ気味に「おい売れたな~」と言いながら「オレは騙されないからな!」と萬橘節。数日前に出た某広小路の寄席ではお客さんが10人だったんだそうだ。よみうりホール1100席を考えると単純に百分の一。落語家さんの仕事場ってギャップの連続だ。人気商売といえど会場の規模も主催者の宣伝も客の都合も影響する。師匠がぼやくのもこちらは楽しいけれど商売柄当然か。

萬橘師匠の十八番ともいえる「洒落小町」も以前聴いたのと同じ落語?と思うほどのあばれっぷりで客席が沸く。落語に入る前に「高座上がる時まだ兄さん(兼好師匠)が会場入ってなかったけど」と仰っていて、そのまま仲入りに入ったので二人会だけど一席ずつなのか遅れているのか内心若干ザワつく。

仲入り

予想通り最後列の席が暑いのでロビーに避難。タブ純さんグッズにアクスタを発見。落語家さんシリーズも前から欲しいので「夢空間さんなら実現できる!」とかアンケートにグッズ要望を記入。アクスタ遊びは結構前から考えているけど、壮大過ぎて個人で実現するのは無理な規模(笑)企画書でも書いたら面白いのか?お金の計算が出来ないからな。。

ムード歌謡漫談 タブレット

ステージに登場して最初に「落語協会の会員になった」という話に。円楽党の若い衆の会でもブレない。なぜなら「落語協会アルフィー高見沢」と呼ばれはじめているらしい。NHKの番組でもそんな姿を見たような。

スケッチブックに描いた似顔絵で声真似するネタはレギュラーのラジオパーソナリティーに加えて政治家の先生方をフィーチャーということで岸田元首相や石破現首相にチャレンジ。遠くてスケッチブックの顔は見えない。石破さん・・・というところで「丘をこえて」を手拍子で歌唱。円楽党を称えるワードもきっちり入れてらっしゃる。

お約束のアンコールにキラキラ衣装で登場して得意の美輪明宏さんで「愛の賛歌」。やっとムード歌謡が入った気が。歌いながら似顔絵小道具を片付けながらざっくり空いてるドレスの背中を見せちゃうところがよみうりホールでもマイペースがさすが。

「俺たちの円楽党」で見た頃とは知名度もまるで変わったタブレットさん。風貌とか細いMCに対して大暴れする芸のギャップが楽しい人だと思っていたけれど、キラキラペンライトを持っているお客さんやリサイタルのチラシを見るとその芸風はご本業なのかわからなくなってきた。歌の時やMCの時にペンライトを振る人は見えたけど、振るタイミングが難しいステージに戸惑っているのではないかと余計な心配をした。

三遊亭白鳥作 河童の手 三遊亭兼好

出囃子が鳴り、師匠が出てきたので変に安堵したとともに「兼好・萬橘二人会じゃなくてほぼ三人会じゃねーか!」と一席ずつの構成に少し残念な気持ち。そこに師匠が「あの二人の後になにをすれば・・・」と笑わせてくれた。そうだそうだ、この状況楽しもう。

前が暴れているから落ち着かせよう、と思わせておいて単純にそうしない兼好師匠。白鳥師匠が作った話をと「河童の手」に。

大店の若旦那が道楽者で番頭たちが店をやめたいと言い出し、困った旦那(父親)が若旦那に骨董屋で古い道具の目利きをさせることにした。

擬古典といえる落語で前半はまるで古典。惹きつけておいて「ここまで聴いて白鳥師匠の作品だと思えない人もいるかもしれませんが、ここからわかります」と心を読むかのように師匠が一言。こちらはどっと笑うところだけれど、古典を渋く聴かせるところが格好良いなあと見惚れていると笑わせたり、怪談がどうしてもできないとおっしゃったり、丸ごと渋く進めることに耐えられないタイマーがあるのかも、などと考える。明るく楽しくしてしまうのは才能だと思うけど、真面目にしていられないということならそれもまた面白い。
笑ったところに「白鳥という人を知らない人はそのまま知らないままで大丈夫」なんて更にどっと笑わせて後半へ。たしかに知らない人は「白鳥」と聞いて落語と結びつかない名前だ。そういえば、なんで白鳥になられたのか知らない。圓丈師匠の頭の中から飛び出す独自の発想ならなんでもありえると勝手に受け入れていた。

若旦那の目利きを成功させるために母親が事前に手を回した店に行くよう場所を教えて行かせる後半は、店を間違える辺りは「陸奥間違い」を思い出す。若旦那が手にした「河童の手」で引き起こす粗忽ともいえる道楽者らしいドタバタがテンポよく楽しい一席で笑って終演。

終演後、落語仲間と合流して萬橘師匠のマクラで出た(友人が好きな)勘三郎さんの名前出てきたね!とか「河童の手」の話などして別れる。こういうちょっとした会話が楽しい。

先日のセリア工作が楽しかったので、別の探し物をしに銀座のセリアへ行ったり、落語アフター散歩も楽しい時間に。思いつきで行った渡邊木版美術画舗さんで福島県立美術館の「新版画展」のチラシをゲット!(この展覧会の関連イベント6/27(日)の「新版画寄席」に兼好師匠が出演される予定)この話はまた別で書きます。

それにしてもブログを書きたいように書くって難しい。