エイプリルフールの4月1日に行われた五代目圓楽一門会の記者会見で新体制の人事発表。
円楽師匠が会長、萬橘師匠が副会長、兼好師匠も理事のひとりに。なにを仕掛けてくれるか楽しみだと思っていたところ、会見の様子が動画でも出ていたので拝見。
五代目円楽一門会 新体制
— 篠原裕明 (@shino7878shino) 2026年4月1日
7代目円楽 会長
萬橘 副会長
楽麻呂 事務局長 pic.twitter.com/Gc6rM4Wpy2
会見の動画はpostのツリーを参照
こういう会見でも芸人さんの性が出ていて和やかというか洒落もボケも入る。でも高座やトークの端々でこれまでも熱意が垣間見えることがあり、真面目に答えるようすが好ましい。これからを見据えた落語家団体としての考えを会長、副会長、事務局長ご自身の言葉で伝える様子を見れてよかった。
どちらかというと記者さん個人アカウントで記事になる前にフライング気味に出てる感はいいのか?と思ってる方だったけど、テレビでは流れないし記事になると内容が限られるであろう演芸のとある一つの会見。こういう形で出てくれた方がキリトリにならずこちらは喜ばしい。
円楽師匠が考える形は箱推しのこちらも望む方向、会長と二人で考えている今後の活動と落語家団体としてやるべき使命と貢献を熱く語る萬橘師匠は師匠らしい。お二人ともこれからの立ち位置に覚悟を感じた。
楽麻呂師匠は淡々と先輩としての貫禄もありつつ控えめな時もあれば新会長副会長が対処し難いところはフォローされ「ほかにできる人がいない」と円楽会長に言わせる先輩にも後輩にも上手く話しが出来る調整役の姿が垣間見えたり。
他にも国立演芸場での一門会は幹事長になった竜楽師匠が長く携わられ実現しているなど、初めて知ったことがたくさん。笑いに行く寄席でそんな話をすることなどなく必要に思う人も多くないでしょうが、圓楽一門会の家庭的で仲が良いところが違う角度から見れた気持ち。
「家庭的かつ馴れ合いにならない、風通しがいい、圓楽一門会の良いところを残しつつ戦える土壌づくり」とはこれからが楽しみ。
会見で初めて耳にした「三遊派落語研究会」は以前行われていたものだとか。落語会ではなく落語研究会。どんなものなのだろう。
圓楽一門会の活動として出た木母寺の三遊塚供養。三遊塚のことは個人的に調べてきて、この数年追善供養と併せて行われる落語会にも参加しているので今後どう続くのか見続けたい。
山の手の中で出来る場をつくりたい、という話は意外。両国、梅屋敷、木母寺(鐘ヶ淵)が活動域だと品川側からは川向こうでもあり山の手の向こうなのであったら面白いけれどイメージが湧かない。ただ、流行りのマンガがアニメ化されることが理由ならさてどうだろう。自分の寄席を待っている副会長はやってみたいことが溢れ出てるのかもしれない。とにかく圓楽一門会所属の落語家の顔見せを人が集まる所でしたいと落語芸術協会の寄席に出続けている経験から感じているように思える。
興味深かったのは会見の司会を務めていた萬丸さんのコメント。香盤がずっと上のベテラン師匠方が長だと「言われたことをやる意識」になりやすかったのが責任感を持つように変わってきたそうだ。これは一門会の活動を見ていてもすでに感じていたところもあって、みんなで考えて動いていて楽しそうで風通しも良さそうだった。前座さんがひとりになってしまったり、協力せざるを得ないこともあるのだろうけれど、一段と風通しよくなるのかもしれない。
役を退いても圓橘師匠も好楽師匠も高座は相変わらず聴いておきたいし、新圓楽一門会は今も楽天改メ小圓楽師匠の真打昇進襲名披露興行が始まったばかり。しばらく寄席落語会では晴れやかなマクラとイジりマクラで旬を楽しめる。新体制の話題、団体としても、若手、中堅、ベテランそれぞれ今後どうなるのかワクワクさせてくれる。ますます応援したい。